今回は、アラーム音を鳴らすオーディオ再生装置に関する特許を紹介します。今日も一緒に勉強しましょう。
従来、突然に大きな音でアラーム音がなると目覚めの感覚が不快になる問題があります。
この発明では、アラーム設定時刻前から音量と特性を変化させてからアラーム音を出力します。これにより、ユーザを快適に目覚めさせることができます。
突然大きな音でアラーム音がなると目覚めの感覚が不快になる問題
従来、設定時刻になると音楽やラジオの音声を再生する、アラーム機能を備えたオーディオ再生装置があります。
このようなオーディオ再生装置は、アラーム時刻になると、突然に大きな音量で音声の再生を開始します。
そのため、ユーザは、寝ている状態でびっくりしてしまい、目覚めの感覚が不快になることがあるという問題がありました。
アラーム設定時刻前から音量と特性を変化させてからアラーム音を出力
この発明のオーディオ再生装置は、アラーム設定時刻になる前から音を出力しながら音質を変えていき、アラーム設定時刻になるとアラーム音を出力します。
具体的には、アラーム設定時刻の所定時間(例えば3分)前にオーディオ信号の音の出力を始めます。はじめは音量を小さく、かつ、中高音域をカットした特性の音を出力します。
そして、アラーム設定時刻が近づくにつれてオーディオ信号の音量を上げ、かつ、中高音域のカットがない状態へ変化させます。
アラーム設定時刻になると、オーディオ信号に重ねてアラーム音を出力します。
このようにすることで、ユーザを快適に目覚めさせることができます。
特許第5943534号 ヤマハ株式会社
出願日:2009年10月6日 登録日:2016年6月3日
ユーザを快適に目覚めさせることができるオーディオ再生装置を提供する。
【請求項1】
アラーム時刻を設定する時刻設定部と、
オーディオプレーヤが接続され、該オーディオプレーヤにセットされた楽曲をオーディオ信号として再生するオーディオ信号処理部と、
ユーザを覚醒させるための周期音であるアラーム音を発生するアラーム音発生部と、
前記オーディオ信号処理部が出力したオーディオ信号を音響として放音する放音部と、
を備え、
前記オーディオ信号処理部は、前記時刻設定部によって設定されたアラーム時刻の所定時間前にオーディオ信号の出力を開始し、該オーディオ信号の音量を前記所定時間を掛けて予め設定された音量まで徐々に上昇させ、且つ、前記オーディオ信号に対するフィルタ処理の特性を前記所定時間を掛けて中高音域をカットする特性から周波数帯域を制限をしない特性になるまで変化させ、
前記アラーム音発生部は、前記アラーム時刻になったとき、前記アラーム音を前記オーディオ信号に重ねて発生させる
オーディオ再生装置。
今日のみどころ
携帯電話やスマホのアラームで目覚める人も多いと思いますが、そのようなものにも使えるアイデアだと思います。
シンプルなアイデアでよいですね。請求項の書き方も、余計な記載がなく、広い権利範囲をカバーできていると思います。