【特許紹介】利用者が仮想通貨で利用料を支払うとコンテンツを利用できるシステムの特許発明(ブラザー工業)



 今回は、動画などのコンテンツを配信システムの特許発明を紹介します。

 従来、投稿したコンテンツによって簡易に収入を得られない問題があります。

 この発明では、利用者が仮想通貨で利用料を支払うとコンテンツを利用できるようになります。このようにして、投稿者は、投稿したコンテンツについて、簡易に効率よく収入を得ることができます。



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投稿したコンテンツによって簡易に収入を得られない問題

 従来、スマホやPCなどの端末にコンテンツを配信して課金をする課金システムがあります。

 課金システムには、サーバで集中して課金を管理する形態と、サーバが存在しないP2Pネットワーク(ピアツーピアネットワーク)型があります。P2P型には、サーバが不要であるメリットがありますが、システムが複雑であり、システム構築に費用がかかります。

 このように、従来の課金システムでは、投稿者が投稿したコンテンツについて、簡易に効率よく収入を得ることが容易ではないという問題があります。

利用者が仮想通貨で利用料を支払うとコンテンツを利用できるようになる


 この発明は、コンテンツの課金システムに関する発明であり、仮想通過の取引を行うP2Pネットワークに参加する装置(ノード)の発明です。

 投稿者の端末からコンテンツの投稿を受けると、そのコンテンツと、そのコンテンツを利用するするのに必要な仮想通貨の額と、投稿者の端末のアドレスとを登録します。投稿者の端末のアドレスは、仮想通貨を受け取るためのアドレスとして使われます。

 次にそのコンテンツを利用する要求を受けると、そのコンテンツの利用に必要な仮想通貨の額と、投稿者の端末のアドレスを表示する画面を表示します。

 次に、そのコンテンツの利用に必要な仮想通貨の額を、利用者から投稿者へ支払う取引データ(トランザクションデータ)を受け取ると、利用者にコンテンツの利用を許可します。

 ひとことでいうと、利用者が仮想通貨で利用料を支払うとコンテンツを利用できるようになる、という発明です。

 このようにして、投稿者は、投稿したコンテンツについて、簡易に効率よく収入を得ることができます。

 特許第6304076号 ブラザー工業株式会社
 出願日:2015年3月5日 登録日:2018年3月16日

【課題】
投稿者がコンテンツの投稿により簡易に、且つ効率良く収入を得ることを可能とする。
【請求項1】
 通信手段を備える複数のノードが参加するP2Pネットワークであって、前記複数のノード間で仮想通貨アドレスを用いて仮想通貨の取引を行うように構成されたP2Pネットワークに前記ノードとして参加可能な情報処理装置であって、
 前記P2Pネットワークに前記ノードとして参加可能な投稿者端末からコンテンツの投稿を受け付ける受付手段と、
 前記投稿されたコンテンツと、前記投稿されたコンテンツの利用に要する仮想通貨の価額と、前記投稿者端末のユーザに固有の仮想通貨アドレスであって前記仮想通貨の価額の受取用の仮想通貨アドレスとを対応付けて登録する登録手段と、
 前記P2Pネットワークに前記ノードとして参加可能な利用者端末からの要求に応じて、前記登録されたコンテンツの一部を示す情報と、前記コンテンツに対応付けて登録された前記仮想通貨の価額及び前記受取用の仮想通貨アドレスとを表示する画面を構成する画面データを前記利用者端末へ送信する送信手段と、
 前記画面データを受信した前記利用者端末により生成され前記P2Pネットワークに投入された取引データであって、前記画面データが示すコンテンツの利用に要する仮想通貨の価額の支払い先として前記投稿者端末のユーザに固有の前記受取用の仮想通貨アドレスを含む前記取引データを、前記P2Pネットワークを介して取得する取得手段と、
 前記取得手段により取得された取引データに基づいて前記コンテンツの利用に要する仮想通貨の価額の支払いを確認できた場合、前記利用者端末のユーザに対して前記コンテンツの利用を許可する許可手段と、
 を備えることを特徴とする情報処理装置。

今日のみどころ

 コンテンツの課金をブロックチェーンで管理することによって、サーバなしでユーザ同士でコンテンツを有料でやりとりするときに、不正なく、簡易に行うことができるようになります。

 請求項1の「P2Pネットワーク」というのが、ブロックチェーンのサーバで構成されるブロックチェーンのネットワークを意味しています。

 いろんなものをブロックチェーンで管理するようにすると、新しさ(新規性)は認められやすいようです。いっぱいとっきょとりましょう。