【特許紹介】民泊などのレンタルスペースの管理を高セキュリティ&低コストでする特許発明(オーガスタス)

 今回は、民泊や駐車場などのレンタルスペースの管理にする特許発明を紹介します。

 従来、レンタルスペースの管理のセキュリティが低いと不正使用される問題があります。

 この発明では、レンタルスペースで発信機からの信号をスマホなどの携帯端末で受けたらサーバに通知、サーバで利用時間などの管理をします。これにより、レンタルスペースの管理を高セキュリティ&低コストですることができます。

レンタルスペースの管理のセキュリティが低いと不正使用される問題

 個人所有のスペースを一時的にユーザに貸し出すサービスがあります。例えば、個人所有の住宅を貸し出す民泊のサービスとして「Airbnb」、駐車場を貸し出すサービスとして、「akippa(あきっぱ!)」や「特P」などがあります。

 このようなサービスでは、ユーザが利用した時間を特定するために住宅や駐車場などのレンタルスペースに特別な設備を設置します。しかし、このような設備をレンタルスペースごとの準備するにはコストがかかるという問題があります。

 また、その設備と管理サーバとの通信のセキュリティが保たれないと、レンタルスペースを不正に使用することができてしまうという問題があります。

レンタルスペースで発信機からの信号を受けたらサーバに通知、サーバで管理


 この発明は、通信のセキュリティを維持しながら、低コストな設備によってレンタルスペースを管理できるシステムを提供できます。

 具体的には、レンタルスペースに識別信号を発信する発信機が設置されます。例として、IR、Bluetooth、NFC(近距離無線通信)によって識別信号が送信されます。

 ユーザの携帯端末が、発信機が発信した信号を受信すると、受信したことを管理サーバに通知します。

 管理サーバは、ユーザの携帯端末から通知を複数回受信すると、受信した信号にもとづいて、ユーザがどのレンタルスペースにいるのかを特定します。また、ユーザがそのレンタルスペースの利用を開始した時刻、または、利用を終了した時刻を特定します。

 このようにして、サーバが利用の開始時刻または終了時刻を精度よく認識することができます。また、識別信号を管理サーバに送信するまでの間に情報の改ざんがなされないので、セキュリティを保つことができます。

 特許第5957624号 株式会社オーガスタス
 出願日:2016年2月26日 登録日:2016年6月24日

【課題】
ユーザによって利用されるレンタル・スペースから管理サーバに送信される情報のセキュリティを犠牲にすることなく、各レンタル・スペースに設置することが必要な設備の低コスト化を容易にする。
【請求項1】
 複数のレンタル・スペースを集中的に管理するレンタル・スペース管理システムであって、
 各レンタル・スペースに少なくとも1 つずつ設置され、識別信号を局地的に発信する非接触式または接触式の発信機と、
 いずれかのレンタル・スペースを利用するユーザの携帯端末との無線通信により、前記複数のレンタル・スペースを集中的に管理する管理サーバと
 を含み、
 前記管理サーバは、
 いずれかのレンタル・スペースに居るユーザの携帯端末が前記発信機から前記識別信号を受信すると、その受信した識別信号を、ユーザの携帯端末から実質的にリアルタイムで受信するリアルタイム受信部と、
 その受信した識別信号に基づき、ユーザが実際に居るレンタル・スペースを特定するとともに、前記識別信号を受信した時刻に基づき、今回のレンタル・スペースの利用開始時には利用開始時刻、利用終了時には利用終了時刻として認識する情報認識部であって、ユーザの携帯端末が前記発信機から、同じ識別信号を複数回、互いに異なる時刻に受信したというイベント、または、前記管理サーバがユーザの携帯端末から、同じ識別信号を複数回、互いに異なる時刻に受信したというイベントをトリガーとして起動するものと
 を含むレンタル・スペース管理システム。

今日のみどころ

 民泊などの新しいサービスで発生する課題を解決するアイデアですが、その内容はとてもシンプル。

 こういうふうに新しいサービスでの課題を発見するのが、特許をとるための早道だったりします。