レンズスタイルカメラに接続したスマホの操作を無効化して誤作動防止する特許発明 ソニー

図2

 従来、レンズスタイルカメラのボタンとスマホのボタンの両方が使えると誤作動を招くという問題がありました。

 この発明では、カメラと無線接続されたスマホの特定の操作ボタンの操作を無効化することで、誤作動を防止します。

 特許第6209952号 ソニー株式会社
 出願日:2013年11月19日 登録日:2017年9月22日

レンズスタイルカメラのボタンとスマホのボタンの両方が使えると誤作動を招く

 一眼レフのレンズ部分だけを切り出したような形態のレンズスタイルカメラが製品化されています。レンズスタイルカメラは、スマホに取り付けて普通のカメラのようなスタイルで使うことができ、また、スマホから離して使うこともできます。どちらの場合もスマホとレンズスタイルカメラとは無線で接続されます。

 レンズスタイルカメラは、独立したカメラとして動作できるので、シャッターボタンなどの操作ボタンを搭載しています。

 一方、スマホに取り付けて使う場合、スマホのボタンをシャッターボタンなどとして使うことになります。

 例えば、スマホに取り付けて使う場合に、レンズスタイルカメラに搭載されたボタンに操作者の手が触れると、操作者の意図に反してシャッターを押してしまったり、スマホ上のアプリを終了してしまったりする誤作動が起きてしまうという問題がありました。

カメラと無線接続されたスマホの操作ボタンの操作を無効化

図3

 この発明では、レンズスタイルカメラと無線接続されたスマホの操作ボタンのうち、レンズスタイルカメラの操作に用いられる操作ボタンの操作を有効とし、レンズスタイルカメラの操作以外にも用いられる操作ボタンの操作を無効にします。

 つまり、スマホでレンズスタイルカメラを使うときには、レンズスタイルカメラの操作に使うボタンだけが有効であり、その他のボタンの操作をしても受け付けられない状態になります。これにより、その他のボタンを操作して意図に反して誤作動が起こることを防止できます。

 この操作ボタンは、スマホの表示画面に表示される操作ボタンも含まれます。また、操作を無効にするときにボタンが画面から消えていてもよいようです。さらに、カメラ側でも同じようなことをするアイデアもあります。かなり広いです。

 なお、スマホとカメラとの無線通信は、NFCとWi-Fiの例が具体的に示されていますが、Bluetooth、赤外線、携帯電話回線などでもよいようです。

【課題】
各装置の使用時における誤作動を防止する。
【請求項1】
 無線通信を利用して情報処理装置および撮像装置が接続され、かつ、前記情報処理装置の操作部材のうち前記撮像装置の撮像動作に用いられる第1操作部材の操作により前記撮像動作を行う場合には、前記操作部材のうち前記撮像動作以外にも用いられる第2操作部材のユーザ操作を無効とする制御を行う制御部を具備する情報処理装置。

今日のみどころ

 レンズスタイルカメラについての発明です。操作ボタンを誤って操作することを防ぐために、特定の操作ボタンに対する操作を無効にするという、とてもシンプルなアイデアです。また、請求項1が非常にコンパクトに記載されており、無駄な限定がない、とても広い権利範囲を確保できていると思います。

 スマホとカメラが近接し、しかも、スマホとカメラが無線接続するというシステム構成の特有の問題から発明に着想しているのがよいのかもしれません。他にないポイントで攻めることです。

 なんといっても、請求項1が非常にコンパクトで、よく特許になったなと思います。すごい!