【特許紹介】ゲームを長時間プレイしているユーザを不利にしてプレイを抑止する特許発明(ポケモン)を紹介

 今回は、ゲームのプレイ時間に関する発明を紹介します。今日も一緒に勉強しましょう。

 従来、ユーザがゲームに熱中しすぎてしまうことがあるという問題があります。

 この発明では、ゲームプレイ時間によってユーザに不利な効果を設定します。これにより、ユーザがゲームに熱中しすぎてしまうことを抑止します。

ユーザがゲームに熱中しすぎてしまうことがある問題

 ゲームに熱中したプレイヤは、長時間、ゲームプライをしてしまいます。ゲームに熱中したプレイヤがゲームプレイを長時間してしまうことを抑止する技術があります。

 例えば、あらかじめ定めた終了時間に近づくと、ゲームの難易度を変化させる技術があります。

 例えば、ゲームの操作の成功率から、プレイヤがゲームに熱中しすぎて疲労していることを判別する技術があります。また、その成功率が低い場合、ゲーム画像を見えにくくする技術もあります。

 しかし、上記の技術を用いても、ユーザがゲームに熱中しすぎてしまうことがあるという問題があります。

ゲームプレイ時間によってユーザに不利な効果を設定


 この発明のゲームプログラムは、ユーザに不利な効果を設定することによって、ユーザがゲームに熱中しすぎてしまうことを抑止します。

 具体的には、ユーザのゲームプレイ時間が所定の条件を満たすと判定した場合に、ユーザのゲームのパラメータについて、ユーザが不利になる効果を設定します。所定の条件を満たすというのは、例えば、プレイ時間が、設定した時間に達したという条件です。
 
 ユーザに不利になる効果というのは、例えば、ゲームキャラクタが弱体化する、経験値が減る、スタミナの回復が制限される、などが例示されています。

 そして、そのユーザが不利になる効果をゲーム画面に表示し、そこでゲーム開始の操作を受けた場合にはゲームプレイを進行させます。

 このようにすることで、ユーザのゲームプレイ時間が所定の条件を満たす場合に、ユーザがゲームプレイをやめることを促すことができます。

 特許第6709573号 株式会社ポケモン
 出願日:2019年7月26日 登録日:2020年5月27日

【課題】
ユーザがゲームプレイをし過ぎてしまうことによりゲームに熱中し過ぎてしまうことから脱却できるようにする技術を提供することを目的とする。
【請求項1】
 プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのゲームプログラムであって、前記ゲームプログラムは、前記プロセッサに、
 ユーザのゲームプレイに関するプレイ時間の情報を取得するステップと、
 当該プレイ時間が所定の条件を満たすことにより、前記ユーザのプレイヤキャラクタのゲームパラメータについて、前記ゲームプレイにおいて不利な効果を設定するステップと、を実行させ、
 前記コンピュータのディスプレイに、ゲーム単位のゲームプレイを開始するための開始操作を受け付けるゲーム画面を表示させ、
 当該ゲーム画面において、前記設定される前記不利な効果の内容を表示させ、
 当該ゲーム画面において前記開始操作を前記ユーザから受け付けることに応答して、当該ゲーム単位のゲームプレイを開始させ、前記ユーザの入力操作に応じてゲームプレイを進行させる、ゲームプログラム。

今日のみどころ

 長時間のゲームプレイを抑制することができる発明です。ゲームのパラメータを調整することで、ユーザを不利にさせて、ユーザがゲームをやめることを促すのがポイントです。

 ゲームそのものは特許の保護対象から外れているのですが、上手な書き方をすることによって特許の保護を受けることができます。そのような、ゲームについての特許の書面を作成するときの参考にもなります。覚えておきましょう!