【特許紹介】カラー二次元コードの存在領域を検出し、正確に読み取る特許発明(デンソーウェーブ)を紹介

 今回は、カラー二次元コードに関する発明を紹介します。今日も一緒に勉強しましょう。

 従来、カラー二次元コードの読取で、存在領域の検出が難しい、色の誤判定が発生しやすい問題があります。

 この発明では、CPU上でOSが動作する状態から、モニタ上でOSが動作する状態にすることができます。これにより、CPU上で動作するモニタを更新・無効化できるようにします。

カラー二次元コードの読取で、存在領域の検出が難しい、色の誤判定が発生しやすい問題

 従来、二次元コードが利用されています。二次元コードは、一般には白と黒とで表現されます。白と黒だけを使う場合、読み取り処理が簡単で正確にできる利点がありますが、情報の密度が小さいという欠点もあります。

 情報の密度を上げるために、二次元コードをカラー化することがあります。二次元コードのカラー化では、白と黒に加えて、赤、青、緑などの色を使います。

 カラーの二次元コードの読み取り処理では、二次元コードの存在領域の検出が難しい、色の判定に誤りが発生しやすいという問題があります。

5個の表示色から位置基準パターンの色を2色選択、嵩上げ値を加算


 この発明の二次元コード(二次元情報コード)では、5個のデータ表示色(例えば、白、黒、赤、青、緑)が使われます。

 二次元コードには、位置の基準となる複数個の特定パターンがあります。その複数個の特定パターンのそれぞれは、周辺部と残り部分とをもっています。周辺部には5色のうちの1色が設定され、残り部分には、5色のうちの別の1色が設定されます。

 さらに、二次元コードの背景となる色(白色)と異なる色を有するように、二次元コードを表示する色を割り当てます。このとき、データのかたまりの単位である4桁の値に所定の値(嵩上げ値)を加算します。

 所定の値は、例えば、5値で示される数値(5進数)の各桁に異なる値を有する値で、(0321)5である(86)10が例示されています。

 このようにすることで、二次元コードが存在している領域をより確実に読み取ることができるようになります。また、嵩上げ値を加算しない場合に二次元コードで同じ色が連続してしまう場合に、嵩上げ値を加算することで、同じ色が連続することを回避し、色の境界を判別しやすくすることができ、より正確に読み取れるようにします。

 特許第3996520号 株式会社デンソーウェーブ
 出願日:2003年1月30日 登録日:2007年8月10日

【課題】
色を用いた表示をする場合に、その存在領域の検出を迅速に行うことができ、読み取りに要する時間を短縮することができると共に、誤り訂正の量を減少させることができるようにする。
【請求項1】
 マトリクス状に配列された情報表示単位セルと、それらの情報表示単位セルの位置を特定するための位置基準となる複数個の特定パターンとを構成要素として有する二次元情報コードにおいて、
 前記情報表示単位セル毎に示すデータ値に対応して光学的手段により読み取り可能な5個のデータ表示色が設定され、
 前記情報表示単位セルは、前記データ表示色の中からセル内に表示するデータ値に対応したデータ表示色が表示されるように設けられ、
 前記複数個の特定パターンは、それぞれ前記情報表示単位セルにより構成した周辺部と残りの部分とからなり、当該複数個の特定パターンのそれぞれに、前記周辺部および前記残りの部分の一方に前記データ表示色の1個を割り当て、他方に残りの4個の前記データ表示色のうち少なくとも1個を割り当てることで当該二次元情報コードに含まれる複数個の特定パターンによって前記データ表示色を全て含んで表示されるように設けられ、
 表示しようとする9ビットのデータを前記データ表示色の個数に対応するように5値化した4桁の値に変換し各桁の値を前記情報表示単位セルのそれぞれに割り当てて5値化された数値に対応する前記データ表示色で示すことで前記情報表示単位セルを4個組み合わせてなるデータブロックを単位としてデータ値を表示するように構成し、
 前記データブロック内に含まれる前記情報表示単位セルが前記背景部分の色に相当する「白」と異なるデータ表示色を有するように前記4個の情報表示単位セルに前記5個のデータ表示色から異なる4個のデータ表示色を割り当てて得られる値で且つ5値化した4桁の値で表現できるデータの範囲と前記表示しようとする9ビットのデータの最大値との差の値を超えない値を嵩上げ値として設定し、前記データブロックのそれぞれに対して、前記設定した前記嵩上げ値を加算することでシフトさせたものとして設定されていることを特徴とする二次元情報コード。

今日のみどころ

 カラーの二次元コードでの読取をより確実にするためのアイデアです。請求項1にかなり具体的なことが書かれているので、権利範囲はそれほど広いとは言えませんが、特定の技術をしっかり保護したいという雰囲気がありますね。

 読むのが大変ですが、明細書や図面と見比べながら読むと、技術の勉強になるし、特許の勉強にもなります。情報処理的には基本的な内容といえます。