【英語トレーニング】英語で話をまとめて上手に話すテクニック/5行エッセイ

 英語で外国人とコミュニケーションをとれるようになりたい。

 英語である程度まとまった文章(センテンスの束)を相手に伝えるときに便利に使えるテクニックを紹介します。

 私は特許技術者として働きながら、英語でコミュニケーションできるようになるべく、英会話のトレーニング中です。少しずつ英語のアウトプット量を増やすことができていることを実感しているところ。

 英語の単語やフレーズをある程度覚えてアウトプットできるようになってきたら、その単語やフレーズを使って自分の考えを相手にうまく伝えるようになりたいですよね。これがコミュニケーションですからね。

 そこで、英語で話をまとめて上手に話すテクニックについてシェアします。このテクニックで英語をどんどんアウトプットしていけば、英語力がより一層アップできます。

 実はこのテクニックは英語に限らず日本語でも使えます。話をまとめて上手に話せるようになりたい人は読んでみてください。



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 特許の申請(出願)をする技術者や研究者が知っておかないといけない特許の知識がわかりやすくまとめられている良著です。

英語で話をまとめて、話すのが上手になるトレーニング

 英語で外国人とコミュニケーションをとれるようになりたい。英語で外国人とコミュニケーションをとれるようになれば、自分の世界を広げられるし、なにより楽しそう。

 そんな思いで英語の勉強や英会話のトレーニングをしている人も多いと思います。私もそんな1人です。オンライン英会話で、フィリピン人講師と英会話のトレーニングをしています。

 英会話ができるようになるには、英語の単語やフレーズを覚えて自分が考えたことを英語でアウトプットできるようになる必要があります。でもそれだけだと足りない。話すネタが必要です。

 話すネタがあって、その話すネタを英語でアウトプットできて相手に理解してもらえれば、完璧。

 そこで、英語である程度まとまった文章(センテンスの束)を相手に伝えるときに便利に使えるテクニックを紹介します。話をうまくまとめて、上手に話せるようになれます。

本紹介『グローバル時代を生き抜くための ハーバード式英語学習法

 今回は、本『グローバル時代を生き抜くための ハーバード式英語学習法』の内容を参考にしながらシェアします。

 この本では、相手に伝えたいことを「5行エッセイ」という5行のコンテンツにまとめる方法が紹介されています。いろいろな場面で相手に意思を伝えるのに有効です。しかも、英語のトレーニングにいかすこともできます。

 ※著者である青野仲達氏は、マンツーマン英会話のGABAの設立者です。

思いついたことを言う、会話が広がらずすぐ終わってしまう

 私はそもそも、英語のトレーニングを始める前からそれほど話をするのが得意ではないです。ひとと一緒にいて何かしゃべらないといけないかなというときになかなか話のネタがなくて困ることもあります。

 話のネタを自分の中で思いついたと思っても、思いついたことをいきなり言ってしまって、そこから会話が広がらず、すぐに終わる。また沈黙が訪れる。そんなこともあります。

 英語だともっとひどいです。話のネタを自分の中で思いついてもそれを英語で表現することに苦労する。

 そういうときに、上記の5行エッセイのテクニックが使えます。話の組み立て方が上手になり、話の仕方も上手になる。会話が続きやすくなります。いろいろな場面で役に立ちます

話を5行でまとめるテクニック

 5行エッセイの作り方をかんたんに紹介します。詳しくは『グローバル時代を生き抜くための ハーバード式英語学習法』のP.31以降に書かれています。

 まず、言いたいこと、話の結論を用意します。なるべく短い一文で表現できる量にまとめます。「私は○○と思う」とか、「私は○○をしている」みたいな感じでOK。

 次に、その結論になる理由を3つ用意します。これもなるべく短い一文でまとめます。「もともと○○をしていた経験があるから」、「○○しているときの□□が好きだから」みたいな感じです。

 そして、次の順番で話を構成します。

  • 結論
  • 理由1
  • 理由2
  • 理由3
  • 結論

 3つの理由を結論で挟んだサンドイッチにします。最初の結論と最後の結論の内容は同じである必要がありますが、フレーズは少し違っていてもいいです。

 最低限はこれだけ。流れをわかりやすくするために、理由1、2、3の頭に、First, Second, Third のようなキーワードを入れてもいい。各理由の後に証拠やその具体例などの附属的な情報をいれてもいいです(P.118)。

 『グローバル時代を生き抜くための ハーバード式英語学習法』にたくさんの例が掲載されているので、気になる方は見てください。

5行エッセイでまとめるテクニックのメリット

 このように5行エッセイの形で話を構成してから話すとメリットが大きいです。例えば、以下のようなメリットがあります。

  • まとまりのある話をかんたんに上手に構成できる
  • 会話が続きやすい
  • 自己紹介やディスカッションなどいろいろな場面で使える

 実際にこのやり方で話を構成して準備して、オンライン英会話のときに講師に話してみました。確かに、かんたんに話を構成できて、うまく相手に伝わる感じがして、なかなかいいです。おすすめ。

まとまりのある話をかんたんに上手に構成できる

 5行エッセイのテクニックで、まとまりのある話をかんたんに上手に構成できるというメリットがあります。

 もし5行エッセイのテクニックを使わないとすると、まとまりのある話を構成するためにケースバイケースで工夫する必要があります。でもそれは大変ですよね。

 そこで、5行エッセイのテクニックでは、言いたいことを5行エッセイの型に当てはめてしまいます。当てはめるとはいっても、結論と3つの理由をこの順番に並べ、最後に結論をもう一度いうという構成で、かんたん。

 かんたんに上手にまとまりのある話を構成できます。ある程度の長さのセンテンスの束を伝えるときに役立ちます(P.92)。

 まとまりがあると、話すほうも話しやすい。聞くほうも聞きやすい。話し手と聞き手の双方にメリットがあります。

会話が続きやすい

 5行エッセイのテクニックで、会話が続きやすいというメリットがあります(P.80)。

 もし5行エッセイのテクニックを使わないとすると、例えば結論だけがあって理由がよくわからない文章を伝えてしまうことがある。反対に、長すぎてまとまりのない話をしてしまうこともあるでしょう。こうなると、会話が続きにくい。

 5行エッセイのテクニックを使うと、聞き手は、まず最初に「最初の結論」を聞きくので、シンプルに話の主題を理解できるし、これから何の話が始まるのかなと心の準備することもできます。

 その状態で、理由を3つ順番に聞いていきます。心の準備ができているので理解しやすい。そして最後に「最後の結論」を聞く。最後のしめくくりとわかる。一連のストーリーを理解できます。

 聞き手は、しめくくりがわかるので、次に質問をしたり、関連することを言ったりして会話を続けていくのがやりやすいです。うまく構成されているので、話の構成をつかみやすく、的確な質問もできるでしょう。

 このように、会話が続きやすいというメリットがあります。

自己紹介やディスカッションなどいろいろな場面で使える

 5行エッセイのテクニックは、自己紹介などのスピーチやディスカッションなどいろいろな場面で使えるというメリットがあります。

 5行エッセイのテクニックは、文章を構成する型を決めているだけです。なので、自己紹介の内容をその型に当てはめれば自己紹介に使えるし、ディスカッションでの自分の主張をその型に当てはめればディスカッションで使えます。

 聞き手としては、5行エッセイというような特別なテクニックを意識してやっているようには聞こえず、自然な話し方に聞こえます。

 なので、5行エッセイのテクニックは、自己紹介などのスピーチやディスカッションなどのいろいろな場面で使えるというメリットがあります。

 実践をするには、英語を話せる人に話すのがよいです。英語ができる友達がいればその人でもいいし、英語のレッスンを受けている人は講師に話すのがいいです。特にない人は、オンライン英会話も選択肢に入れてみてください。手軽に外国人と英語で話す機会を作ることができます。

 ※オンライン英会話のレッスンを受けたことがない人は、こちらから試してみることができます。たいてい無料レッスンがついているので、試してみて、自分にあうものを選んでください。

英語だけでなく日本語でももちろん使えるテクニックである

 このように5行エッセイのテクニックは、論理的に構成された複数の文章のまとまり、センテンスの束を相手に上手に伝えることができる良い方法です。

 本『グローバル時代を生き抜くための ハーバード式英語学習法』では、英語で言いたいことを伝える方法として5行エッセイのメソッドが紹介されています。

 でも、これは英語に限った話ではなく、日本語や他の言語でももちろん使えるテクニックです。

 5行エッセイのテクニックを使って、英語でも日本語でも、他の言語でも、上手にコミュニケーションできるようになりましょう!

今日のみどころ

 英語で話をまとめて上手に話すテクニックとして5行エッセイのメソッドを紹介しました。

 英語を上手に話せるようになって、英語でコミュニケーションをとれるようになって、世界を広げましょう!

 以下、この記事で紹介した本のリンクです。