今回は、スマホケースに関する特許を紹介します。
従来、スマホケースの有効サイズを増加させないで機能を追加したいニーズがあります。
この発明では、スマホケースの背面に伸びたり縮んだりする蛇腹を備えたソケットが取り付けられています。これにより、スマホケースの有効サイズを増加させないで、スマホケースの機能を追加することができます。
スマホケースの有効サイズを増加させないで機能を追加したいニーズ
スマホに傷がつかないように、又は、落下時に損傷から保護するために、スマホケースが利用されています。
スマホケースに機能を追加する目的でアームやポケットを追加すると、スマホケースの有効サイズが増加してしまいます。
そこで、スマホケースの有効サイズを増加させないで機能を追加したいニーズがあります。
伸びたり縮んだりする蛇腹を備えたソケット
この発明では、スマホケースの背面にソケットが取り付けられています。
このソケットは、伸びたり縮んだりする蛇腹を備えています。蛇腹は、先が細くなる錐体の形状になっています。
そして、錐体には、複数の剛性壁(図3Aの8、10、11、12)があり、ソケットが縮んだ時に複数の壁部が、錐体の軸に垂直な方向に並ぶ、つまり、スマホケースの面に平行になるように並ぶようになっています。
ソケットは、伸ばした時には、スマホの角度を調節したり、ヘッドホンコードを巻き付けて収容したり、スマホケースをベルトに固定する機能があります。そして、ソケットを縮めるとスマホケースの裏面に平らに収容されるようになります。
このようにして、スマホケースの有効サイズを増加させないで、スマホケースの機能を追加することができます。
特許第6091438号 ポップソケッツ リミテッド ライアビリティ カンパニー
出願日:2012年3月14日 登録日:2017年2月17日
プレーヤの有効サイズを著しく増加させることなく、前述の機能などの複数の機能を実施する携帯型メディアプレーヤケースおよび延長ソケットが依然として求められている。
【請求項1】
携帯型メディアプレーヤ(200)を収容するための携帯型メディアプレーヤケース(100、101)であって、
前記携帯型メディアプレーヤを収容するためのケース本体(4)と、
前記ケース本体に取り付けられた延長可能なソケット(24)と、
を備え、前記ソケットは、
錐体の形状を形成する蛇腹であって、前記ケース本体からほぼ前記錐体の軸に沿って外方向に延び、および、ほぼ前記錐体の軸に沿って畳み込まれることで前記ケース本体に向かって後退して戻ることができる蛇腹(2)と、
前記蛇腹の遠位端部に配設された足部と
を含み、
前記錐体は、屈曲式ヒンジ(9)が間に組み入れられた剛性壁(8、10、11、12)を備え、および、前記錐体が畳み込まれたときに、前記剛性壁が前記錐体の軸に垂直に整列されるように構成(29)されている、
ことを特徴とするケース。
今日のみどころ
スマホケースの構造の特許です。裏面に蛇腹が取り付けられているという、けっこうシンプルな構成で特許がとれています。
スマホケースも蛇腹もよく知られているので、こういうのが特許とれるかどうかを事前に判断するのは難しいですね。特許とれたら大きい!と考えて、出願してみるといいですね。