ボタンが押される力で発電してトイレ装置と省電力に無線通信するリモコンの特許発明(TOTO)を紹介

 今回は、トイレ装置のリモコンに関する特許を紹介します。

 従来のトイレ装置のリモコンの消費電力をもっと小さくできる余地があります。

 この発明のリモコンは、ボタン操作の検出後に制御部の起動をして無線通信するようになっています。これにより、リモコンの消費電力を小さくすることができます。

トイレ装置のリモコンの消費電力を小さくできる余地がある

 トイレ装置の便器洗浄などをするためのリモコンがあります。リモコンはトイレ装置と電波で通信します。

 また、ボタンが押される力を利用して発電をすることができるリモコンがあります。発電した電力を使って通信をすると、電池が必要なくなる利点があります。

 従来の発電できるリモコンは、発電した電力の一部を無駄にしており、消費電力を小さくできる余地があります。

ボタン操作の検出後に制御部の起動をして無線通信する


 この発明のリモコンは、ボタンが押される力を利用して発電します。ボタンが押されているときに受ける力によってモータを回して発電し、発電した電力を電池(蓄電素子)にためます。ボタンは、おしり洗浄やビデ洗浄のボタンのことです。

 そして、蓄電素子にある程度の電力がたまったら、蓄電素子から制御部に電力を供給して制御部を起動させます。

 また、制御部とは別の部分で、ボタンが押されているかどうかを検出することができ、さらにその後にボタンが押されている状態が解除されたことを検出できます。ボタンが押されているかどうかの検出は、制御部の起動の前に行われるようになっています。

 ボタンが押されていくにつれて、まずボタンの操作の検出が行われ、その後に制御部の起動と無線通信が行われるようになっているます。そのため、制御部が起動に電力を無駄にせずに無線通信を行うことができ、無駄な電力の消費が抑制されます。

 なお、無線通信については、2.4GHz帯といういことだけ記載されていてそれ以上の限定は特にないようです。

 特許第6440105号 TOTO株式会社
 出願日:2018年3月20日 登録日:2018年11月30日

【課題】
発電部を含むリモコン装置において、消費電力を抑制することを目的とする。
【請求項1】
 定常位置と最下点位置との間を移動可能であり、押し下げ操作に応じて前記定常位置から前記最下点位置に移動する複数の操作ボタンと、
 押し下げ操作された前記操作ボタンを検出する複数の検出部と、
 前記複数の操作ボタンとは別体で設けられ、前記複数の操作ボタンの押し下げ操作に応じてスライド移動する伝達機構と、
 前記伝達機構のスライド移動によって発電を行う発電部と、
 発電した電力を利用して作動する制御部であって、前記複数の検出部のそれぞれの検出結果を基に、押し下げ操作された前記操作ボタンを判別し、判別した前記操作ボタンに対応した無線信号をトイレ装置に向けて送信することにより、前記トイレ装置を遠隔操作する制御部と、を備え、
 前記定常位置と前記最下点位置との間には、前記発電部によって発電した電力によって前記制御部を起動させる起動位置と、押し下げ操作された前記操作ボタンを前記検出部によって検出可能とする検出開始位置と、押し下げ操作された前記操作ボタンの前記検出部による検出を解除する検出解除位置と、が設けられており、前記検出開始位置及び前記検出解除位置は、それぞれが前記起動位置よりも前記定常位置側に設けられている
 ことを特徴とするリモコン装置。

今日のみどころ

 ボタンが押される力を利用して発電すれば、電池を交換する必要がなくて便利です。このようにボタンが押される力などの小さなエネルギーを集めて使うのは、エネルギーハーべスティングの考え方で、エコの面でも優れています。

 このような技術が進むと、メンテナンスがもっと楽な装置、もっと小型な装置ができるようになって、いまよりもっと便利になりますね。