英語が話せない。英語を読むのはなんとかなるけど、英語で話すのがむずかしい。口から英語が出ない。
そんな悩みを持っている人。一緒に克服に向かって進みましょう。
私もそんな悩みをもっていましたが、英会話レッスンなどのトレーニングをしながら、徐々に克服に向かっています。まだ途中ですがこれからも継続していきます。
この記事では、私が実際にやっているトレーニングと、英語をはなせるようになるトレーニングの仕方についてシェアします。
英語を話せるようになりたい
私は英語で外国人と直接やりとりすることができるようになれば世界が広がると思って、英語を話せるようになるトレーニングをはじめたところ。
日本語だけしかできないと、ビジネスでも個人でも日本人の範囲から出られないけど、英語ができればビジネスでも個人でも関係をもてる人の幅がぐっと広がります。
いまはインターネットで情報発信できるので、実際に自分が外国にいなくても、外国人と英語でコミュニケーションがとれればビジネスもできる。やってみたい。
私のいままでの生活では、英語を使わないといけない機会が少しありました。大学のときにロシア人の留学生が研究室にやってきたり、会社にフィリピン人の研修生がやってきたりということがありました。でも、私が受け入れる側だったこともあって、私の方からコミュニケーションをとる必要性が低かった気がします。
でもいまは、自分から相手にコミュニケーションをとれるようになるべく行動を始めているところです。最初に比べれば少しは口から言葉を出せるようになってきています。
とりあえずの目標は、初めて会う外国人との間でちょっとした会話をしたり、聞きたいことを聞いたりすることができるレベルになりたい。
今のやり方を進めていけば、上記の目標に到達できそうな感じがしています。
ということで、私がいまやっている英語のトレーニングをシェアします。私と同じような思いを持っている人には参考にしてください。
英語を話せるようになるためにしている私のインプット
英語を話せるようになるために私がしているトレーニングをインプットとアウトプットに分けて紹介します。
まずインプットは以下のとおり。
- フィリピン人講師とのオンライン英会話
- 英語学習系のYoutube動画を視聴
- 短文記事を使ったシャドウイング
フィリピン人講師とのオンライン英会話
オンライン英会話はネットワークを介したマンツーマンの英会話レッスンです。私はスカイプでフィリピン人の講師からレッスンを受けています。オンライン英会話はインプットでもありアウトプットでもあります。
私の場合、レッスンごとに講師が1回分の教材を準備してくれます。内容は、いろいろで、ボキャブラリを多くするための単語と用法のテキストのこともあるし、トークに利用する写真やイラストであることもあります。
オンライン英会話のレッスンは30分程度と短いですが、私のトレーニングの中で一番力をかけているところです。相手が人間だから、うまくコミュニケーションをとらないといけないプレッシャーがかかる。また、貴重な機会を有効活用するために、単語やフレーズをレッスン前に覚えたり、レッスン後に復習したりするのが、良い効果を出していると思います。
なお、私は友達経由で個人的に英会話レッスンの契約をしていますが、そのような機会がない場合は、オンライン英会話のレッスンが安く提供されているので利用できます。たいていは2~3回の無料レッスンができるので試してから始められます。
英語学習系のYoutube動画を視聴
最近はYoutubeで有用な動画がたくさんあります。
英語学習系のYoutube動画としては、「mochantv 英会話どこでもスピーキングLesson 」、「Hapa 英会話」、「IU-Connect 英会話」、「バイリンガール英会話 | Bilingirl Chika」などのチャネルを視聴しています。
私は視聴しながら口に出すようにしています。だらだら聞いているとあまり頭に残らない気がするので、意識していていくつかのフレーズをしっかり覚えるようにしています。
私の場合は、実際の英会話、特にオンライン英会話のときに言いたかったのに言えなかった表現や、独り言を言おうとして困った表現が解説されたら、それを覚えるようにしています。次に同じシチュエーションになったときに使えるように。
短文記事を使ったシャドウイング
シャドウイングというのは、英語の音声を聞いて、すぐ後にその英語を言うというトレーニング方法です。
シャドウイングに使う英語は、内容を自分が理解できる、興味があるものを選ぶのがよいです。私の場合、科学系やIT系の記事満載の Scientific Americanというサイトの 60second scienceという短文記事をよく利用しています。
音声のmp3ファイルもスクリプトも無料で提供されています。シャドウイングに利用できるのはもちろん、音声を聞いて理解するのに利用することもできるし、言っていることがわからないときにスクリプトを見て確認することもできます。
なお、シャドウイングは、英語を話すのでアウトプットのトレーニングともいえそうですが、英語を聞くためのトレーニングに位置付けられているようなので、インプットのほうに入れています。
英語を話せるようになるためにしている私のアウトプット
次にアウトプットを紹介します。
- フィリピン人講師とのオンライン英会話
- 英語で独り言をいう
フィリピン人講師とのオンライン英会話
インプットのほうで触れましたが、私は、私はスカイプでフィリピン人の講師からレッスンを受けています。これが私にとって、外国人に向けて英語をしゃべる機会になっています。
講師からの問いかけに対して回答したり、説明をするように言われて説明したりするという講師主導の流れがメインですが、わからないところがある場合に質問したり、こちらから出来事をシェアしたりすることもあります。
私の英語力では、その場で英文を作って話すのはまだ難しいですが、なんとか単語やフレーズをひねり出すと、伝わるというくらい。理解してもらっているような感じだと思います。
これを繰り返してきた結果、始めたときより少しずつ出力できる単語が増えてきていると思います。まだまだ増やす必要があるので継続予定です。
英語で独り言をいう
いま考えていることを英語で口に出す、いま見えている光景を英語で説明する、などで独り言をいうというトレーニング。
現実には相手はいないのですが、相手に伝える感じでしゃべります。電車に乗っているときなど、声を出せない場合には、ささやき声で出したり、口を動かすだけのときもあります。
英語で独り言をいうというトレーニングは、英語をマスターしている人の多くがやっていることのようなので効果があると思う(*1)。「1人通訳」という言い方をしている本もあります(*2)。
自分でも、独り言を言える量が増えて、スムーズに言えるようになってきた感があります。
*1:『英語はもっと科学的に学習しよう SLA(第二言語習得論)からみた効果的学習法とは』
*2『ーネイティブ信仰を捨てれば、必ずうまくなる!!ー 品格ある日本人の英語』
英語のトレーニングのためのインプットとアウトプット
私は、上記のインプットとアウトプット並行して英語の勉強の仕方についても情報を入手しています。上記のインプットとアウトプットのやり方は、こちらの本とも整合しているので大きな間違いはなさそうです。
この本の中で印象に残った部分を紹介しておきます。
大量のインプットと少量のアウトプットがよい
アウトプットとインプットの量について、大量のインプットと少量のアウトプットがよいということ。また、アウトプットの必要性があってのインプットが効果的ということです。
「大量のインプットと少量のアウトプット」という考え方を提案(P.20)
言語習得は、インプットの理解なしには起こらない。アウトプットをすることにより、インプットがより効果的に言語習得に結び付く。(P.20)
インプットだけで習得できるかというと、必ずしもそうではない。アウトプットの機会、その必要性がないと習得できない。(P.127)
このことは、先日紹介した「インプット大全」の内容と共通しています。「インプット大全」には、「AZインプット」、「(A)アウトプット(Z)ぜんていのインプット」という意味で、インプットするときには後でアウトプットをする前提でインプットをするのがよいということが書かれていました。
具体的には、あとでだれかに紹介するという前提で映画を見ると、何も考えない場合より頭に残りやすいという例が記載されています。
英語のアウトプットは、短時間でも、ネイティブ講師との英会話がいい。このようなアウトプットをする前提でインプットをするという考えでいいと思います。長く続けるには、低コストで、場所を選ばずに受けられるオンライン英会話がいいと思います。
アウトプットは意味を言語表現に変える心的プロセス
アウトプットとは、「意味」を言語表現に変える心的プロセスであることです。
アウトプットは、「意味」を言語表現に変える心的プロセスです。
日本人には、これが(インプットともに)決定的に不足しています。(P.125)
例えば、書いてある英文を読むのは、見た英文を音声に変換しているだけであって、「意味」を言語表現に変えるプロセスにはなっていないと思います。そうではなくて、自分で表現したい「意味」を言語表現に変えるのがアウトプットということ。だから、独り言は、良いアウトプットになります。
これはシャドウイングがアウトプットではないということと関連しています。シャドウイングは口を動かして言葉を発するのでアウトプットともいえそうですが、自分から出る「意味」を表現に変えるものではないからアウトプットにはならないと説明されています。
聞く場合にはスクリプトを使って確認するのも大事
英語ネイティブがしゃべっている音声で、何の単語なのか見当もつかないものを聞いても、勉強にならないということです。
集中して聞く場合に大事なのは、ある程度理解できるレベルのものを聞くこと
スクリプト付きのテープを使って、聞き取れなかった部分を読んで確認するのも大事(P.87)
※「テープ」というのは、カセットテープのことで音源の一例です。
例えば、何の単語なのかほとんどわからない洋楽や、映画の音声を聞いても、単に「音」を聞いているだけで英語のトレーニングにはならないということです。
単語を文脈の中で覚える
あと単語を覚えるときには、単語を文脈の中で覚えること。
単語は文脈の中で覚えた方が有意味学習になります(P.162)
例えば、"ajar"という単語を覚えるときには、"slightly open"とか、「半開き」と覚えるだけではなく、"The door was ajar."という文にして覚えるということです。
私はこれも心掛けています。これがよいと思う理由は、"ajar"イコール「半開き」と記憶しただけでは、どんな「半開き」が"ajar"なのかがわからないから。
"The door was ajar."で覚えると、ajarの使い方の一例をそのまま覚えることができるので、"ajar"を使いやすいと思います。少なくとも「ドアが半開き」であるときに"ajar"を使えると理解できるからです。
今日のみどころ
英語を話せるようになるトレーニングの一例を紹介しました。また、そのトレーニングが、英語を話せるようになるトレーニングになっていることをシェアしました。
もしあなたもやれそうだというものがあったらぜひどうぞ。
記事内で紹介した本のリンクはこちらです。