【特許紹介】ショートメールでSMS認証する電子チケットシステムの特許発明(ローソン)

 今回は、電子チケットに関する特許を紹介します。今日も一緒に勉強しましょう。

 従来、スマホで電子チケットシステムが使えないことがあるという問題があります。

 この発明では、スマホが送信したショートメールの送信元電話番号でSMS認証して電子チケットを発行します。これにより、従来スマホで電子チケットシステムが使えなかった場合でも使えるようになります。

スマホで電子チケットシステムが使えない問題

 各種イベントに参加するためのチケットを、スマホなどの携帯端末に配信する、電子チケットの技術があります。

 例えば、スマホがアプリによって電話番号をサーバに送信し、その電話番号を含むチケット画像をサーバが生成します。スマホは、チケット画像と、スマホの電話番号とをサーバに送信することで、そのチケットを使うことができます。

 しかし、スマホのOS(Operating System)がアプリに対して電話番号を出力しない場合があります。この場合、スマホにチケットを発行することができないという問題があります。

スマホが送信したショートメールの送信元電話番号でSMS認証して電子チケットを発行



 この発明のシステムでは、スマホのOSがアプリに電話番号を出力しない場合でもチケットを発行できるようにします。

 具体的には、まず、チケットの予約のときにスマホの電話番号が登録されます。

 スマホの専用アプリを起動させると、サーバからスマホに、固有番号とチケット購入用電話番号が送信されます。スマホは、その固有番号を含むショートメールをチケット購入用電話番号に送ります。

 サーバは、そのショートメールを受信すると、ショートメールの送信元の電話番号、つまりスマホの電話番号が、予約の時のスマホの電話番号と一致するか判定します。これをSMS認証といっています。

 そして、これらの一致していれば、SMS認証が成功し、電子チケットをそのスマホに送信します。

 ポイントは、ショートメールを用いて、サーバがショートメールの送信元の電話番号を読みとるので、スマホのOSがアプリに電話番号を出力しなくてよいという点です。

 特許第6464303号 株式会社ローソンエンタテインメント
 出願日:2018年6月1日 登録日:2019年1月11日

【課題】
電子チケットを提供する装置が、携帯端末の電話番号に基づいて電子チケットを提供できるようにする。
【請求項1】
 電子チケットを提供するチケット提供装置が、電子チケットの予約時に設定された携帯端末の電話番号である予約電話番号に対応する予約済電子チケットを作成して記憶媒体に記憶させる作成ステップと、
 前記携帯端末において、前記予約済電子チケットを取得するために用いられるアプリケーションソフトウェアが起動すると、前記チケット提供装置から前記携帯端末に対して、チケット購入用電話番号と、前記携帯端末に固有の端末固有情報又は前記端末固有情報に関連付けられたトークンとを通知する情報通知ステップと、
 前記携帯端末から前記チケット購入用電話番号に宛てて、前記端末固有情報又は前記トークンを含むショートメールを送信する送信ステップと、
 前記チケット提供装置が、前記ショートメールの送信元の電話番号である端末電話番号が、前記記憶媒体に記憶された前記予約済電子チケットに関連付けられた前記予約電話番号と一致していると判定したことを条件として、前記ショートメールに含まれていた前記端末固有情報を有する前記携帯端末又は前記トークンに対応する前記端末固有情報を有する前記携帯端末に対して前記予約済電子チケットを提供する提供ステップと、
 を有するチケット提供方法。

今日のみどころ

 スマホで受け取る電子チケットのシステムの発明です。スマホのOSがアプリに電話番号を出力しない場合でも使えるようになっています。

 携帯電話の初期のころから使われているショートメールのしくみがいまも生き残っていて、この発明のキモになる部分に使われています。いいですね。