みんなに見せたい写真が撮れたからツイッターにアップしよ!と思ったけど、大丈夫かな。ツイッターに動画をアップして事件になっていたような気もする。。。
ちょっと気になった方。この記事を読むと、そんなときに何に気を付けないといけないかわかります。
私は知的財産に関する仕事をしていて、SNSやブログに写真をアップするときに何に気を付けないといけないか勉強しています。知的財産の面からも、他の面からも気を付けないといけないことがあるので簡単に説明します。
初心者~中級者向けの本の紹介もあります。
では本題に入りましょう。
SNSやブログに勝手にアップしちゃいけない写真コンテンツ
みんなに見せたい写真が撮れたからツイッターにアップしよ!
自分で撮った写真ではないけどネットで見つけた写真をシェアしてバズらせたろ!
いい感じの写真を手に入れたらそんなふうに思ってしまうかもしれません。ツイッター、インスタ、FacebookなどのSNSでみんなに見てもらったら、たくさん「いいね」もらえる!とか思って。
見たことない人に見せてあげようという親切心から、SNSやブログにアップしたいという気持ちもあるかも。
でも、その写真は、勝手にアップしちゃいけない写真かもしれないです。今回は、どんな写真をアップしちゃいけないのか、その理由も簡単に解説します。
アップしちゃいけないのはこんな写真。以下でくわしく説明します。
- 他の人が写っている写真はアップしちゃいけない
- パクリ写真はアップしちゃいけない
- 悪いことをしている写真、人を不快にさせる写真もアップしちゃいけない
他の人が写っている写真はSNSやブログにアップしちゃいけない
みんなに見せたい写真、その中に他の人が写っている場合、勝手にSNSやブログにアップをしてはダメです。特に、顔や姿が見えていたりして、その人が誰なのかがわかってしまう写真はダメです。
自分が相手の立場になって考えてみたらわかるかも。自分が知らないところで勝手に自分の顔写真が世間に公表されてしまったら嫌ですよね。
なので、自分の顔写真などが世間に公表されるか、されないかを決める権利は、自分がもっているということになっています。他の人の顔写真を公表する場合には、その人の許可が必要ということです。
法律的には、「肖像権」という権利でこのことを規定しています。肖像権は、自分の顔や姿を勝手に撮影されたり、勝手に公表されたりしない権利です。
無断で自分の顔写真が公表された場合、「肖像権が侵害された」と表現します。肖像権が侵害された場合、損害賠償請求などを受ける(お金を払わされる)可能性があります。
なお、肖像権は、有名人でも同じことなので、近くに通りがかった有名人の写真をとってツイッターに勝手にアップしたらダメです。
パクリ写真はSNSやブログにアップしちゃいけない
ネットで見つけた写真や画像をパクってアップしてはだめです。言い換えると、他の人が撮った写真や、他の人が作った画像を勝手にSNSやブログにアップしてはダメです。
他の人が撮った写真や、他の人が作った画像に、切り抜き、文字や画像の配置などの加工をしてアップするのもダメです。
撮った写真や画像をSNSやブログにアップしたり、加工をしたりすることをコントロールする権利は、その写真や画像の持ち主が持っています。
法律的には、「著作権」という権利でこのことを規定しています。他の人が撮った写真などが公表された場合、「著作権が侵害された」と表現します。著作権が侵害された場合、損害賠償請求などを受ける(お金を払わされる)可能性があります。
なお、他の人が撮った写真などを使いたいときには「引用」というやり方があって、法的にも認められています。ネットで見つけた写真や画像を使いたいときには「引用」をしましょう。ツイッターのリツイートなら大丈夫です。
悪いことをしている写真、人を不快にさせる写真もSNSやブログにアップしてはいけない
みんなに見てほしいと思っても、人を傷付けたり、いじめたり、物を壊した汚したりする悪いいたずらをしている人の写真をアップしてはダメです。犯罪の行為ももちろんだめです。しようとしているだけで実際にはしていないという言い訳もダメです。
実際には悪いことをしていなくても、悪いことをしているように見られる写真も同じです。
そのほか、人を嫌な気持ちにさせる写真をアップしてはだめです。SNSやブログにアップされると、いろいろな国の人、男性、女性、お年寄り、子供、若者、おじさん、おばさん、いろいろな人がその写真を見られる状態になります。そんな人たちが嫌な気持ちにならないようにしないといけないです。
友達の中で見て楽しむだけだから、と思うかもしれないけど、SNSやブログには世界中の人がアクセスできるようになっています。なので、あなたの写真を見た人からどんどん広がって、全く知らない人のところへ流れていきます。
『マンガでわかる 知的財産の新常識』
このようなSNSやブログへのコンテンツのアップをしてよいかなどの話題を、わかりやすく紹介した本があります。
『マンガでわかる 知的財産の新常識 (スッキリわかる!)』では、実際の事例をたくさん示しながら、どのようなことをするとだめなのかをわかりやすく説明しています。
マンガを使ってストーリーがわかりやすく説明されています。マンガを上手に使って登場人物の立場を表現しています。
その一方で、言葉で正確に表現すべき内容の部分は、正確でわかりやすい表現で説明されています。
上記のほかにも、購入したCDを喫茶店でBGMとして流してよいかといった話題、他の種類の知的財産(特許、実用新案、意匠、商標)の話、同人誌やパロディ、映画の海賊版の話題ものっていてとても勉強になります。
今日のみどころ
みんなに見せたい写真をツイッターなどのSNS、ブログなどのWebサイトにアップロードするときは注意しましょう。
もし勢いでアップロードしちゃっても、すぐ消せば間に合うかもしれないから、ほんとによかったのかなって考え直してみましょう。