SNSに疲れLINEに疲れたら本を読んで楽に/漫画『君たちはどう生きるか』を紹介



 スマホを使って、SNSが人をつなげます。でもつなげすぎかも。人の方も、SNSから離れられなくなって疲れてしまう。

 SNS疲れという言葉もあるけど、人間関係の疲れは昔からあるものです。SNSに疲れてしまったら、スマホの電源をしばし切って、本を読んでみてはいかがでしょうか。

 そんなときにお勧めの本を紹介します。漫画版なら話の流れをとても追いやすいので、1時間~2時間くらいで一気によめますよ。SNS疲れの悩みも少し解消できるかもしれません。



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漫画『君たちはどう生きるか』

 『君たちはどう生きるか』の原作は1937年に出版された小説で、2017年にマンガとして描き下ろされたものです。同時に小説版も新装版で発売されています。

 人間関係のちょっと難しいところというか、ちょっと話題にしたくないけどみんなが持っている思いの部分を描いている、と思います。

 そのような内容であるせいか、小学校や中学校などの読書感想文の題材にされたり、学校や塾などで国語の問題の題材にされたりしているようです。

 大人が子供と一緒に読んで、一緒に考える。いろいろな考え方を話してみると、大人にも子供にも良いかもしれません。

 最近本を読んでないという人も多いと思います。スマホやパソコンという電子機器から離れて、「本」という思いっきりアナログな世界に浸って脳をリラックスさせましょう。

 あくまで私の感覚としてですが、印象的だったポイントを3点紹介します。物語の内容が気になったらぜひ全体を読んでみてください。

 1.ともだち関係、人間関係の疲れは昔も今もある
 2.本当に人間らしい人間関係って
 3.勇気がなくてみんなを裏切った

 順番に紹介します。

1.ともだち関係、人間関係の疲れは昔も今もある

 ともだち関係、人間関係の疲れに悩む人がいます。私にもそれなりにあります。特に身近な人との関係での悩みだとひとに相談しにくくて結構つらいものがあります。SNS疲れ、LINE疲れという言葉がそれを表していますね。

 この物語の原作は80年前ですが、主人公のコペル君が人間関係を観察してこのように話しています。


でもさ、今日思ったんだ
みんなでひとつの大きなかたまりになって肩を寄せ合ってるせいで、
かえって抜けだせなくなる時もあるのかもって
みんなで見えないフリをしている状況からさ・・・

 人間の考え方、日本人の考え方というのは、80年まえもあまり変わらないようです。

 仲良しの人同士で仲良しグループを作る。みんなで同じような考えをもってグループを作る。はじめは安心するけど、今度そこから抜け出そうとするとなかなか難しい。不都合なことがあっても、それに気が付かないようにして現状維持を続けるような。

SNS疲れ、LINE疲れに通ずるものがある

 最近だと、SNS/LINEでつながると最初はうれしい。ともだちがたくさんになって、いろんなメッセージが届くようになって。自分もいろんな人にいろんなメッセージを送る。

 でもそのうちに、いつもメッセージを気にしていないといけないような気になったり、おもしろいメッセージや写真を送らないといけない気になってしまって疲れてしまう。そしてやめにくい。

 SNS疲れ、LINE疲れをしている人は、面倒なことになったなぁって思っていると思いますが、同じようなことは、昔からいろんな人が直面しているということがわかりますね。このようなことがわかるだけでも少し救われるかもしれませんよ。

 結局、SNSやLINEといったツールが登場していますが、このようなツールの上で人間同士がやりとりするので、人間関係がそのままSNSやLINEの上に乗っかった形になっているんですね。だから人間関係の問題がSNSやLINE上でそのまま出てくる。

 よくこれをSNSやLINEの問題という人もいますが、恐らくそうではなくて、人間関係そのものの問題ですよね。そう思います。

 根本的な原因ががそこにあるなら、SNS疲れやLINE疲れといった問題を解決するには、人間自体の考え方を変えていくのが本筋かもしれません。

2.本当に人間らしい人間関係って

 ひとに何かしてあげると、そのお返しに、そのひとから何かしてもらえる。自分がいい人と思われる。

 ひとに何かしてあげると、巡り巡って自分のところに帰ってくる。情けは人のためならず。

 私自身、こういう考えがあたりまえになって染みついてしまっている気がしました。これって少し欲張りなのかも。この本を読んでこのことに気付かされた気がします。

そのひとに何かしてあげること自体が自分の喜び


 仲のいい友だちに何かしてあげられれば、それだけで、もう十分うれしいじゃないか。
人間が人間同士、お互いに、好意をつくし、それを喜びとしているほど美しいことは、ほかにはありはしない。そして、それが本当に人間らしい人間関係だ、と・・・

 コペル君の人間関係についての発見に対して、おじさんからの手紙に書かれていた内容です。

 ひとのことを思って、そのひとに何かしてあげること、そのこと自体が自分の喜びであるというのが一番美しいということ。後で何かお得なことが自分に返ってくるのがうれしいのではなくて、そのしてあげたこと自体がうれしいという。

 こういう考えをもっていけるといいですね。そして同じような考えを持ってくれる人と一緒にいられたらそれが一番いいですね。

 お互いに、相手に何かしてあげること自体が幸せだったら、とても良い関係を築けますね。

3.勇気がなくてみんなを裏切った

 みんなでガッチンという名前の友達を守ろうという約束をしていたのに、いざガッチンを守るべきタイミングになったときに動けなかった。ガッチンを守れなかった。
 

「みんなを見捨てた・・いや、みんなから見捨てられた」

 見捨てようと思ったわけではないけど、勇気がなくて動けなくて、その結果、見捨ててしまったのと変わらない結果になってしまった。こういうことは私にもあります。

 自分の中でどうしようもなくて同じ考えがぐるぐる回っているときってありますよね。


そんなときは、一度考えるのをやめてごらんよと。
変えられないことを考えるのをやめれば、余計な感情に足をとられない・・・
いま自分がしなければならないことにまっすぐ向かっていける

 そういうときは、一度考えるのをやめて、余計な感情にひっぱられなようにして自分が何をすべきかを考えるということ。大事なことですね。

私は人間らしい人間関係についてのポイント(2)が印象的でした

 以上のように「君たちはどう生きるか」から印象的な3つのポイントを紹介してみました。

 私がもっとも印象的だったのは「2.本当に人間らしい人間関係って」でした。

 私自身、知らず知らずのうちに、ひとに何かしてあげたときにその人のためになるから、自分がいい人と思われるからという思いが少なからずあったと思います。

 人の何かをしてあげること自体が自分の喜びだという考え方は、ちょっと自分に欠けていたなと思わされました。自分の中でこの考えを押していきたいなと思っているところです。

今日のみどころ

 『君たちはどう生きるか』から印象的なポイントを紹介しました。

 私が感銘をうけたこの本をみなさんに紹介できたこと、それが私の喜びです!