通信品質が低いところを飛行するときに警告を発するドローンの特許発明(KDDI)を紹介



 今回はドローン(飛行装置)の制御についての特許を紹介します。

 従来、携帯電話の電波の品質が低いとドローンの制御ができなくなる問題があります。

 この発明では、あらかじめ決定した飛行経路をドローンが飛行し、通信品質が低いところをドローンが飛行するときに警告を発します。これによりユーザが通信品質が低いことを認識し、注意して制御することができます。



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携帯電話の電波の品質が低いとドローンの制御ができなくなる問題

 ドローンなどの飛行装置を遠隔から無線制御することが行われています。

 無線制御は、操縦端末とドローンとが直接通信できる場合は問題ないですが、直接通信できない場合には、携帯電話回線を経由した通信によってなされます。

 しかし、携帯電話の電波が届かない場所があります。また、基地局ダウンした場合や、雨や風による影響がある場合もあります。その場合に、ドローンの制御ができなくなるという問題があります。

通信品質が低いところをドローンが飛行するときに警告


 この発明の飛行装置(ドローン)では、周囲の位置の、携帯電話の電波での通信品質を示す情報をあらかじめ取得します。

 そして、その情報に基づいて飛行経路を決定するときに、目的地に近づく範囲内で、かつ、通信品質が所定以上の経路を決定します。これにより、通信品質が低い場所を避けた飛行経路が決定され、ドローンはそのような通信品質が低い場所を避けて飛行することができるようになります。

 さらに、携帯電話の電波を受信できなくなる可能性がある位置を特定しておきます。そして、ドローンがそのような位置の近くを飛行する場合に警告情報を制御端末に送信します。

 このようにすると、携帯電話の電波を受信できなくなる可能性がある位置の近くをドローンが飛行しているときに、ユーザがそのことに気づき、注意してドローンを制御することができる効果があります。

 特許第6427208号 KDDI株式会社
 出願日:2017年1月11日 登録日:2018年11月2日

【課題】
携帯電話網の通信品質が変化しても、飛行可能な飛行装置及び飛行制御方法を提供することを目的とする。
【請求項1】
 位置を示す位置情報と、前記位置情報が示す位置における通信品質と、が関連付けられた通信品質情報を取得する取得部と、
 飛行中の位置である飛行位置を特定する飛行位置特定部と、
 前記通信品質情報において前記飛行位置に対応する位置情報に関連付けられた前記通信品質に基づいて、目的地に近づく範囲内で前記通信品質が閾値以上である位置のうち、目的地の方向に最も近い方向の位置を通る最短経路を飛行経路に決定するとともに、前記通信品質情報に基づいて、携帯電話網の電波が受信できなくなる可能性のある位置を示す受信不能エリアを特定し、前記受信不能エリアから所定の範囲を飛行する場合、前記受信不能エリアが近いことを示す警告情報を、飛行装置を制御する制御装置に送信する経路決定部と、
 前記経路決定部が決定した前記飛行経路に基づいて飛行機構を制御する飛行制御部と、
 を有する飛行装置。

今日のみどころ

 携帯電話網を介したドローンの制御をするときに、ドローンの飛行経路の決定と、ユーザへの警告とをする発明です。

 ドローンは、通信機能などを備えたコンピュータにさらに飛行機能が搭載されたようなものなので、いろいろな情報を取得していろいろな制御をする土台になり得ます。なので、発明のネタになる観点がいっぱいつまっています。

 とにかく特許がほしいという場合のアイデアだしにはもってこいですね。