工事現場のサイネージ装置が災害発生時に避難情報を表示をする特許発明(日本DID)を紹介



図1

 今回は、工事現場用デジタルサイネージ装置に関する発明を紹介します。工事現場の電光掲示板です。

 従来、工事現場用デジタルサイネージ装置は決められた情報しか表示できないという問題があります。

 この発明では、工事現場用デジタルサイネージ装置がネットワークに接続されていて、自動的に災害情報を受信し地図などを表示します。これにより、災害発生時に、人の操作なしで自動的に表示を切り替えて、適切な避難情報などを提供できます。



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工事現場用デジタルサイネージ装置(工事現場の電光掲示板)は決められた情報しか表示できない

 工事現場用の電光掲示板があります。工事現場用デジタルサイネージ装置とよばれます。

 従来の工事現場用デジタルサイネージ装置は、予め決められた情報を表示することしかできず、例えば災害が起こった場合にその災害に関する情報を表示することはできませんでした。

 災害のときに災害に関する情報を人手で設定すれば、表示内容の変更は可能でしたが、災害時にはそのような情報を入手するのが難しく、また、取り扱いに慣れた人でなければできないという問題がありました。

工事現場用デジタルサイネージ装置が自動的に災害情報を受信して地図などを表示

図6


図7

 この発明の工事現場用デジタルサイネージ装置は、GPS受信器を搭載していて、工事現場用デジタルサイネージ装置が設置されている場所を知ることができます。

 また、この装置は、通信装置を備えていて、携帯電話網やWi-Fiによってネットワークに接続されています。地震などの災害が起こると、災害に関する情報を自動的に得ることができます。

 そして、災害に関する情報を受信すると、自動的に、工事現場用デジタルサイネージ装置が設置されている場所の周辺の地図情報を画面に表示させます。

 表示される地図情報は、距離範囲が異なる2種類のものがあります。具体的には、設置位置から比較的近い場所までの地図と、比較的遠い位置までの地図があります。工事現場用デジタルサイネージ装置は、これらの地図を交互に切り替えながら表示します。

 このようにすることで、近くへ避難する人、遠くへ避難する人の両方に避難情報を提供することができる利点があります。また、避難情報が提供されてから人による操作がいらないということも利点です。

 特許第6410039号 日本DID株式会社
 出願日:2014年12月8日 登録日:2018年10月5日

【課題】
設置場所に基づいた災害情報等を自動的に入手し、表示させることができる工事現場用デジタルサイネージ装置を提供する。
【請求項1】
 本体部の前面に表示画面が配置され、工事現場に配置される工事現場用デジタルサイネージ装置であって、
 前記本体部の内部には、前記表示画面に画像を表示させる表示画面制御部と、
 前記本体部の内部と外部との間で無線通信により災害情報の受信を行うための通信部と、
 前記工事現場用デジタルサイネージ装置が設置されている場所を特定するためのGPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS受信部と、
 避難場所を含む地図情報を記憶する記憶部と、
 前記表示画面制御部、前記通信部、前記GPS受信部及び記憶部を制御する制御部と、を備え、
 前記制御部は、前記通信部が災害情報を受信した際に、前記GPS受信部で受信したGPS信号に基づき、前記工事現場用デジタルサイネージ装置が配置された位置に基づく前記地図情報を記憶部から読み出し、
 前記表示画面制御部を介して前記表示画面に、前記工事現場用デジタルサイネージ装置が配置された位置から第1距離範囲の地図情報と前記第1距離よりも長い距離の第2距離範囲の地図情報とを、所定時間ごとに表示させる工事現場用デジタルサイネージ装置。

今日のみどころ

 工事現場用デジタルサイネージ装置の発明です。最近は、家電製品や車などいろいろなものが無線通信に対応してネットワークに接続されるようになってきてきます。工事現場用デジタルサイネージ装置もネットワークに接続されます。

 いままでネットワークに接続されていなかったものが、ネットワークに接続されるようになるとどんなことができるようになるかな、といろいろ考えてみるとよいと思います。発想のトレーニングになります。

 それとは反対に、なにか困ったことに遭遇したときに、もしいま手元にあるこの機器がネットワークに接続されていたらよかったのに、っていう方向から発想するのも1つの手です。

 普段からいろいろなことを考えていると、他の人より発想の幅が広がって、頭やわらかいって思われるようになれますよ。