住宅の電力の供給をスイッチ操作なしでできるようにする特許発明(パナソニック)を紹介

 今回は住宅に電力を供給する装置についての特許を紹介します。スマートメータなどに関連する特許発明です。

 従来、住宅の電力を遮断させた後、人がスイッチを操作しないと復帰できないという問題があります。

 この発明では、制御信号を送信することで電力の供給を復帰させます。人がスイッチを操作しなくても電力の供給を復帰させることができるようになります。






住宅の電力を遮断させた後、人がスイッチを操作しないと復帰できない問題

 地震などの災害があったときに、住宅に供給する電力を自動的に遮断する装置、電力遮断装置が利用されています。

 従来の電力遮断装置は、電力が遮断されたあと、電力の供給を復帰させるためには、電力遮断装置についているスイッチを人が操作する必要があります。このスイッチは、人が触って操作するスイッチのことです。

 しかし、電力遮断スイッチに人の手が届かないときなどスイッチを操作できないことがあり、その場合には電力の供給を復帰させることができないという問題があります。

制御信号を送信することで電力の供給を復帰させる

 この発明の通信装置は、地震の揺れを検知するセンサを備えています。センサが地震を検知すると、スマートメータのような電力の供給を遮断できる装置に、電力の供給を遮断するための信号を送信します。

 また、この通信装置は、電力の供給を復帰させるための信号を外部から受けると、電力の供給を復帰させるための信号を、スマートメータに送信します。これにより、スマートメータによる電力の遮断をやめさせて、電力の供給を復帰させます。

 このようにすることで、人が電飾遮断スイッチを操作できない場合でも、電力の供給を復帰させることができます。

 特許第6296388号 パナソニックIPマネジメント株式会社
 出願日:2014年4月1日 登録日:2018年3月2日

【課題】
地震等の発生時に需要家へのエネルギーの供給を適切に制御できる通信装置、およびそれを用いた分電盤並びに管理システムを提供する。
【請求項1】
 地震、火災、ガス漏れのうち少なくとも1つの事象の発生を検知する検知部と、
 第1の外部装置との通信を行う第1の通信部と、
 第2の外部装置との通信を行う第2の通信部と、
 前記第1の通信部から前記第1の外部装置へ制御信号を送信することにより、需要家へのエネルギーの供給路上に設けられている切替部を制御する制御部とを備え、
 前記切替部は、前記第1の外部装置に設けられており、前記需要家へ前記エネルギーを供給する供給状態と、前記エネルギーの供給を遮断する遮断状態とを切替可能であって、
 前記制御部は、
 前記検知部にて前記事象の発生を検知した場合に前記切替部を前記遮断状態とするように、前記検知部の検知結果に応じて前記制御信号を送信し、
 前記切替部が前記遮断状態にある場合に、前記第2の通信部が通信により前記第2の外部装置から復帰信号を受信すると、前記切替部を前記供給状態に切り替えるための前記制御信号を送信するように構成されている
 ことを特徴とする通信装置。

今日のみどころ

 住宅の電力の遮断と復帰に関する技術の特許発明です。電力の供給の復帰を通信によって制御するので、人がスイッチをさわることなく電力の供給を復帰させることができます。

 通信によって制御信号を送って切り替え装置にスイッチを切り替えさせるというのがポイントで、けっこうシンプルです。あたりまえのようにも読めますが、先行技術がなければちゃんと特許になるという良い例だと思います。

 他人より先に新しい課題に直面して解決すると特許になりやすい。そんな一例だと思います。