地震などの災害時に基地局サーチの時間と電力を抑制できるスマホの特許発明 ソフトバンク

図1

 従来、地震などの災害時に基地局が損壊しても携帯端末(スマホなど)が通常サーチをするので時間と電力の浪費するという問題があります。

 この発明の携帯端末は、周囲の携帯端末からWi-Fiで基地局の情報を得て、基地局をサーチし接続します。これにより、基地局サーチの時間と電力を抑制できます。

基地局が損壊しても通常サーチをするので時間と電力の浪費

 携帯電話やスマホなどの携帯端末は、通信相手の基地局と接続するために基地局のサーチをします。

 基地局のサーチというのは、基地局から予め受信した周波数帯域情報に含まれる周波数帯域に亘って基地局からの電波を受信できるか確認することと考えられます。

 しかし、携帯端末は、地震などの災害などによって基地局が損壊した場合でも、同じ周波数帯域に亘って基地局から受信する電波をサーチします。そのため、サーチに必要な時間と電力が浪費されているという問題があります。

周囲の携帯端末からWi-Fiで基地局の情報を得て接続

図1


図12

 この発明の携帯端末は、基地局をサーチする方法として、通常サーチモードと、特殊サーチモードとを有しています。通常サーチモードから特殊サーチモードへの切り替えは、例えば、緊急地震速報を受信したことをきっかけとして行われます。

 通常サーチモードでは、携帯端末が基地局から受ける信号の電波強度が所定未満になると、基地局から得た情報に基づいて、携帯端末が対応するバンドのすべてに亘って基地局をサーチします。

 特殊サーチモードでは、周囲の携帯端末が基地局に接続している場合には、その接続している基地局に関する情報を、その周囲の携帯端末からWi-Fi又はBluetoothなどで直接に取得します。そして、携帯端末は、このように得た情報に基づいて、基地局をサーチします。

 特殊サーチモードでサーチする周波数帯域が、通常サーチモードでサーチする周波数帯域より狭いということも1つの特徴になっています。これにより、サーチがより短時間で完了するという効果があります。
 
 このようにすることで、基地局のサーチに必要な時間と電力の浪費を抑制することができます。

 携帯端末が基地局に関する情報を得るときに、他の携帯端末からマルチホップで情報を得る形態も検討されています(図12)。

 特許第6150920号 ソフトバンク株式会社
 出願日:2016年3月17日 登録日:2017年6月2日

【課題】
基地局のサーチに係る時間又は消費電力の浪費を抑制することを可能とする携帯端末、制御方法及び制御プログラムを提供する。
【請求項1】
 基地局との無線通信を介してネットワークと接続する携帯端末であって、
 基地局からの信号を受信する第1受信部と、
 第1の周波数帯域に渡って通信可能な基地局をサーチする通常サーチモードと、前記第1の周波数帯域より狭い第2の周波数帯域に渡って通信可能な基地局をサーチする特殊サーチモードとを有するサーチ部と、
 前記基地局に関する通信条件情報を、他の携帯端末から受信する第2受信部と、
 前記第2受信部が受信した通信条件情報に基づいて、前記サーチ部が前記特殊サーチモードで基地局をサーチするように制御する制御部と、
 を有する携帯端末。

今日のみどころ

 地震などの災害時には、情報を得たり、救助を求めたりするために通信手段が重要になります。そして、常に充電できるとは限らないので、なるべく電力消費を抑制することも必要です。

 もしものときにもしっかりスマホや携帯電話が使えるようにしておくための技術です。