【特許紹介】ロボットの重量を使って秤装置を点検するエレベータシステムの特許発明(三菱電機ビルテクノサービス)を紹介

 今回は、エレベータシステムの点検のための発明を紹介します。今日も一緒に勉強しましょう。

 従来、エレベータシステムは、利用者がいない状態で秤装置の出力値の点検を行うことができないという問題があります。

 この発明では、ロボットの重量やおもりを使って秤装置の出力値を点検します。このようにすることで、利用者がいない状態で秤装置の出力値の点検を行うことができます。



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利用者がいない状態で秤装置の出力値の点検を行うことができない

 エレベータの秤装置の出力値の点検をする機能を有するエレベータシステムがあります。

 従来のエレベータシステムでは、秤装置の出力値の点検のために利用者がかごの乗り込む必要がありました。

 そのため、利用者がいない状態で秤装置の出力値の点検を行うことができないという問題があります。

ロボットの重量やおもりを使って秤装置の出力値を点検


 この発明のエレベータシステムは、ロボットを用いることで、利用者がいない状態で秤装置の出力値の点検を行うことができます。

 エレベータシステムは、秤装置を点検する制御盤を備えています。秤装置は、少なくとも、エレベータのかごが無負荷状態であるときにエレベータのかごの負荷に応じた出力値を出力します。

 制御盤は、さらに、ロボットがかごの内部に乗り込んだときにロボットを負荷として秤装置を点検します。

 従属のアイデアとして、目標の重量になるように、ロボットの数を増やしたり、おもりを追加したりするアイデアもあります。

 これにより、制御盤は、かごの内部に人や物がない状態での無負荷時の点検と、かごの内部にロボットを乗せた負荷状態の点検をすることができます。

 特許第6658994号 三菱電機ビルテクノサービス株式会社
 出願日:2018年11月12日 登録日:2019年11月15日

【課題】
エレベーターの秤装置を正確かつ容易に点検することができるエレベーターシステムを提供する。
【請求項1】
 エレベーターのかごが無負荷状態であることを示す信号をロボットから受信した際に前記かごの負荷に応じた秤出力値を出力する秤装置を点検する制御盤、
を備え、
 前記制御盤は、前記かごの内部へ乗り込んだことを示す信号を前記かごの負荷となったロボットから受信した際に前記秤装置を点検するエレベーターシステム。

今日のみどころ

 ロボットを用いてエレベータの秤装置の点検をする発明です。無負荷状態と、ロボットの自重やおもりを負荷とする負荷状態とで秤装置の点検をします。

 請求項の記載が短くいので広い権利範囲を確保できていてよいと思います。請求項を読むだけだとちょっとわかりにくい感じがしましたが、それはそれで、いいと思います。