【特許紹介】調剤薬局での待ち時間を短縮させる特許発明(Windy Lab)を紹介

 今回は、調剤薬局での調剤に関する発明を紹介します。今日も一緒に勉強しましょう。

 従来、患者の待ち時間が長い、または、調剤薬局の待ち時間が長いという問題があります。

 この発明では、患者が調剤薬局に到着するまでの適切なタイミングで調剤の準備をするようにします。これにより、患者または調剤薬局の待ち時間を短縮させることができます。

患者の待ち時間が長い/調剤薬局の待ち時間が長い問題

 病院などの医療機関で診察を受けた患者は、調剤薬局に行き、調剤薬局で調剤された薬を受け取ります。

 その場合、調剤薬局での患者の待ち時間が長くなってしまうという問題があります。

 また、医療機関から調剤薬局に処方箋を送信することも行われていますが、その場合、調剤薬局への患者の到着が遅くなると調剤が準備されたまま放置されてしまうという問題があります。

患者が調剤薬局に到着するまでの適切なタイミングで調剤の準備をする


 この発明のシステムは、調剤薬局が、調剤薬局に到着するまでの間に適切なタイミングで調剤の準備をすることを可能とします。

 具体的には、医療機関の識別情報を近距離無線で送信する送信装置が医療機関に配置されています。

 患者がもっている端末は、送信された識別情報を受信して、受信した情報に基づいて患者が医療機関に移動したか、医療機関内にいるのか、または、医療機関から出たかを判断します。

 そして、患者が調剤薬局に到着する予定時間を算出して、調剤を準備すべきタイミングを特定して提示します。

 このようにすることで、調剤薬局が、調剤薬局に到着するまでの間に適切なタイミングで調剤の準備をすることができます。

 特許第6727467号 株式会社WindyLab
 出願日:2020年1月10日 登録日:2020年7月2日

【課題】
調剤薬局が、患者が調剤薬局に到着、来局するまでの間に、適切なタイミングで当該患者の調剤の準備を行うことを可能にする。
【請求項1】
  各患者に関する情報と各患者が利用する医療機関に関するその識別情報を含む情報とを、互いに対応付けて記録する情報記録部と、
 医療機関側に配置され、当該医療機関を示す識別情報を近距離無線通信により発信する識別情報発信部と、
 患者が携帯する患者側端末に備えられ、前記識別情報発信部からの識別情報の受信又はその有無に関する受信関連情報を生成又は取得する受信関連情報生成部と、
 前記受信関連情報生成部からの受信関連情報に基づいて、患者が医療機関若しくはその近傍まで移動したこと、患者が医療機関内に所在していること、又は患者が医療機関を出たことを示す情報を検知若しくは取得する病院来訪等情報取得部と、
 前記病院来訪等情報取得部からの情報に基づいて、当該患者が医療機関を出て調剤薬局に来局することが予想される時間若しくは時間帯に関する情報又は調剤薬局が当該患者の調剤を準備すべきタイミングに関する情報であって調剤薬局における患者の待ち時間の短縮に役立つ情報を生成若しくは取得するタイミング等情報取得部と
を備えたことを特徴とする調剤薬局における患者の待ち時間短縮システム。

今日のみどころ

 調剤薬局が適切なタイミングで、つまり、早すぎず、遅すぎずというタイミングで調剤を準備するのに有効は発明です。

 患者が病院につく前に調剤を準備し始めるというのが、ちょっと現実と異なるような気がしますが、特許的には、これで問題ないと思います。