【特許紹介】患者の肥満に関する誤った解釈を正す特許発明(キュアアップ)

 今回は、肥満に関する発明を紹介します。今日も一緒に勉強しましょう。

 従来、肥満症の診療の時間が限られており、質のばらつきがあるという問題があります。

 この発明では、患者の肥満に関する誤った解釈を正す情報を提示します。これにより、肥満症の治療に役立てます。

肥満症の診療の時間が限られており、質のばらつきがある問題

 肥満、つまり、脂肪が過剰に身体に蓄積した状態になることがあります。肥満のうち、減量治療が必要な状態を肥満症といいます。

 肥満症に対する療法として、認知療法やコーチングが行われます。

 しかし、外来診療の時間が限られているなどの理由で、十分な時間をかけて認知療法やコーチングが行われているとは言えないという問題があります。

 また、医療機関や医療従事者によって、肥満症の診療の質にばらつきがあるという問題があります。

患者の肥満に関する誤った解釈を正す情報を提示


 この発明の肥満患者のために使用されるプログラムは、患者の肥満に関する事項について、正しいとされる認知行動療法除法を提示します。に基づいて、患者の誤った解釈を正すための情報を提供します。

 具体的には、まず、患者の現在の体調を示す情報の入力を受けます。また、肥満に関する事項についての患者の解釈を示す情報を受信します。

 例えば、「現在の食べたいという感情はどれくらい続くと思いますか?」という質問を患者に投げかけ、その回答を受信します。

 この受信した情報を、あらかじめ保存している正答情報と比較して、患者の解釈が誤りであるかどうかを調べます。

 例えば、「食べない限り続き、自分には食べることが必要」という選択肢を選んだ場合は誤り、「5分程度で収まる」という選択肢を選んだ場合は正解と判定されます。

 そして、患者の解釈が誤りであると決定された場合、正しいとされる認知行動療法情報を患者のパソコンやスマホに送信します。このようにして、患者の誤った解釈を正すことができます。

 特許第6574644号 株式会社キュア・アップ
 出願日:2015年8月26日 登録日:2019年8月23日

【課題】
十分な行動療法、認知療法及びコーチングが行われているとは言えない。また、医療機関または医療従事者によって、肥満症診療の質にばらつきがあるという問題もある。肥満症まで至っていない単なる肥満状態の者は将来的な肥満症のリスクが高く、改善する必要がある。
【請求項1】
 肥満患者のために使用されるプログラムであって、コンピュータに、
 患者が使用する電子装置である患者側電子装置から、患者の現在の体調を示す情報の入力及び肥満診療履歴情報の少なくとも一方に基づいて決定される患者解釈情報取得タイミングで、患者によって前記患者側電子装置に入力された、肥満に関連する事項についての患者の解釈を示す患者解釈情報を受信する段階と、
 受信された前記患者解釈情報及び前記肥満に関連する事項についての正答情報に基づいて、前記患者の肥満に関連する事項についての解釈が誤りであるか否かを決定する段階と、
 前記患者の解釈が誤りであると決定された場合には、前記正答情報に基づいて、前記患者の肥満に関連する事項についての正しいとされる情報を含む認知行動療法情報を前記患者側電子装置へ送信する段階と、
 を実行させるプログラム。

今日のみどころ

 肥満患者の治療のために、患者の肥満に関する解釈が誤っている場合に、その解釈を正すための情報を提示するのが発明です。

 少し前に紹介した禁煙の治療のための方法と似たような発明です。

 喫煙と同様、肥満も体に良くないので、このような発明を利用して有効に治療できるといいですよね。