【特許紹介】オーナー端末を使わずに鍵情報を生成する錠前デバイスの発明(Qrio)

 今回は、ドアの解錠や施錠を管理するシステムの特許を紹介します。今日も一緒に勉強しましょう。

 従来、ドアの解施錠のための鍵情報の生成を、オーナー端末しかできない問題があります。

 この発明では、オーナー端末の秘密鍵を使わず3台の装置で鍵情報を生成し、検証します。これにより、オーナー端末を使わないで鍵情報を生成することができるようになります。





ドアの解施錠のための鍵情報の生成を、オーナー端末しかできない問題

 ドアの解錠と施錠を電気的に行うことができる錠前デバイスがあります。

 錠前デバイスは、ユーザ端末から鍵情報を受け取ると、鍵情報の検証をしたうえで、ドアの解錠または施錠の制御をします。

 しかし、従来の錠前デバイスでは、鍵情報を生成できるのはユーザー端末とは別のオーナー端末に限られるという問題がありました。鍵情報の生成に、オーナー端末の秘密鍵が必要であるためです。

オーナー端末の秘密鍵を使わず3台の装置で鍵情報を生成&検証


 この発明の情報処理システムは、通信装置(ゲスト端末)、検証装置(ロックデバイス)、鍵情報生成装置(管理サーバ)の3台で構成されます。

 管理サーバが、ロックデバイスのIDに関連付けてセキュリティコードを記憶していて、そのセキュリティコードを用いて鍵情報を生成します。セキュリティコードは、ロックデバイスと管理サーバとで共有されています。

 ゲスト端末は、管理サーバが生成した鍵情報を受信して、ロックデバイスに送信します。

 ロックデバイスは、ゲスト端末から受信した鍵情報を、セキュリティコードで検証し、検証が成功したら解施錠を実行します。

 このようにすることで、オーナー端末の秘密鍵を用いることなく安全に解施錠を制御することができます。

 特許第6450360号 Qrio株式会社
 出願日:2016年12月9日 登録日:2018年12月14日

【課題】
秘密鍵を用いずに鍵情報を生成することが可能な、新規かつ改良された情報処理システム等を提供する。
【請求項1】
 通信装置と、検証装置と、鍵情報生成装置と、を備える情報処理システムであって、
 前記鍵情報生成装置は、
 前記通信装置の公開鍵、および前記検証装置の製造時に前記検証装置に付与され、前記検証装置と前記鍵情報生成装置で共有しており、前記鍵情報生成装置において前記検証装置のI D と関連付けて記憶されている共有情報を用いて鍵情報を生成する鍵情報生成部を備え、
 前記通信装置は、
 前記鍵情報生成部により生成された前記鍵情報を前記鍵情報生成装置から受信する受信部と、
 前記受信部により受信された前記鍵情報を前記検証装置に送信する送信部と、
を備え、
 前記検証装置は、
 前記通信装置から受信された前記鍵情報を、前記鍵情報生成装置と共有している前記共有情報に基づいて検証する検証部と、
を備えることを特徴とする、情報処理システム。

今日のみどころ

 ドアの解施錠を電子的に制御するシステムで、オーナーの秘密鍵を用いる必要がなくなります。

 公開鍵と秘密鍵の認証の仕方を使うと、用途にあわせていろいろなシステムを作ることができ、便利です。