【特許紹介】利用者の肌の色が衣類にマッチするか検討できる仮想試着の特許発明(セーレン)

 今回は、画像合成を用いた仮想的な試着に関する特許を紹介します。今日も一緒に勉強しましょう。

 従来、利用者の肌の色と衣類の色がマッチするか検討できない問題があります。

 この発明では、利用者の肌の色と体型データに衣類の色をリアルタイムに合成して表示します。これにより、利用者の肌の色と衣類の色がマッチするか検討できるようになります。

利用者の肌の色と衣類の色がマッチするか検討できない問題

 衣服を試着するときには、利用者の容姿にマッチした衣服を選択することが理想です。

 利用者の画像と衣服の画像を合成することで、仮想的に試着をする「仮想試着」というサービスがあります。

 従来の仮想試着のサービスでは、衣服のデザインが利用者の体型にマッチしているかどうかという観点で、利用者が検討することができました。しかし、利用者の肌の色にマッチする色合いの衣服であるかどうかという観点では、利用者が検討することが難しいという問題がありました。

利用者の肌の色と体型データに衣類の色をリアルタイムに合成して表示


 この発明の試着支援装置では、利用者が肌の色にマッチする衣服を選択することができるようになります。

 具体的には、試着支援装置は、利用者を撮影して、肌の色に関する色特性データを取得し、人体形状データを着色して人体画像データを生成します。

 また、人体形状データに対して衣服の色柄データを用い、さらに、利用者の頭部画像を合成して、利用者が衣服を着ている状態を示す試着画像を作成します。

 ここで、利用者の撮影のときに、利用者の姿勢をリアルタイムで検知し、最終的に作成される試着画像がリアルタイム画像に基づいて作成されることがポイントです。

 特許第6341646号 セーレン株式会社
 出願日:2013年10月15日 登録日:2018年5月25日

【課題】
利用者の容姿にマッチした衣服等の服飾物を確実に選択することができる試着支援装置及び方法を提供する。
【請求項1】
 利用者を撮影する撮影部と、利用者の体型を検知する検知部と、衣服の選択操作を行う操作部と、前記撮影部から得られた撮影画像データ及び前記検知部から得られた体型データに基づいて前記操作部で選択された衣服データに関する試着画像データを作成する処理部と、作成された前記試着画像データを表示する表示部とを備えている試着支援装置であって、
 前記処理部は、前記撮影画像データに基づいて利用者の肌の色に関する色特性データを取得する色特性処理部と、前記体型データに基づいて3 次元人体形状データを取得するとともに前記色特性データに基づいて当該3 次元人体形状データを着色して人体画像データを作成する人体処理部と、前記衣服データに基づいて前記色特性データに対応する色柄データを取得する色柄処理部と、前記人体画像データ及び前記色柄データに基づいて着装画像データを作成する着装処理部と、前記撮影画像データに基づいて利用者の頭部画像データを取得するとともに当該頭部画像データ及び前記着装画像データを合成して前記試着画像データを作成する試着処理部とを備えており、前記検知部は、利用者の姿勢をリアルタイムで検知するようになっており、前記試着処理部は、リアルタイムで検知された姿勢データに基づいて前記試着画像データを作成する試着支援装置。

今日のみどころ

 利用者が衣服を着た画像を合成する仮想試着技術の発明です。利用者の体型だけでなく、肌の色に着目して、合成画像を作成できます。利用者は、肌の色と衣服の色がマッチするかどうかについても検討できます。

 仮想試着の技術って結構需要ありそうな気がします。衣類の消費にも直接つながりそうなのでビジネス的にもメリットがありそう。