大型店舗で共同購入と小分け販売を支援する買物シェアシステムの特許発明(日本総合研究所)を紹介



 今回は、大型店舗での小分け販売に関する特許を紹介します。ビジネスモデル特許の典型といえると思います。

 従来、大型店舗(倉庫店)で小分けで商品を購入することができない問題があります。

 この発明では、小分購入の予約をし、ロットの商品数にまで達すると購入できるようにします。このようにすることで、複数の顧客が実店舗で、必要量の商品を購入することができるようになります。



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大型店舗(倉庫店)で小分けで商品を購入することができない問題

 インターネット上の店舗や、実店舗で商品を共同購入することによって、購入価格を安く抑えることが行われています。

 また、大型店舗(倉庫店)では、商品を入荷したままの状態(ロット単位)で販売することによってコストを抑えることが行われています。

 このような大型店舗(倉庫店)で商品を購入しようとする顧客は、小分けで購入することができないという問題があります。上記のようなインターネット上の共同購入のしくみをそのまま実店舗に適用することもむずかしい状況です。

小分購入の予約をし、ロットの商品数にまで達すると購入できる


 この発明の買物シェアシステムでは、複数の顧客が実店舗で商品を共同購入して分配できるようにします。

 具体的には、まず、小分けの販売が可能な対象商品を示す情報が買物カートに送信されます。買物カートは、タッチパネルを備えたものが想定されていて、情報を表示するとともに、購入者の操作を受け付けられるようになっています。

 購入者は、買物カートを利用して、小分けして購入したい商品の購入の予約(商品の小分購入予約)をシステムに対して行います。

 そして、その小分購入予約がロットの商品数に達すると、小分購入予約が成立したと判定して、購入者すべてに商品代金を決済させます。

 このようにして、複数の顧客が実店舗で商品を行動購入して分配することによって、必要量を購入することができるようになります。

 なお、買物カートなどの通信は、Bluetooth, 近距離無線が利用でき、すれ違い通信で情報交換するのも有効と記載されています。

 特許第5679462号 株式会社日本総合研究所
 出願日:2012年2月17日 登録日:2015年1月16日

【課題】
主に大型の倉庫店でロット単位で販売されている商品を複数の顧客が共同で購入して分配することで、必要な量を必要な時に購入することができ、かつ店舗側にとってもできる限り負担のかからない買物シェアシステムを提供する。
【請求項1】
 倉庫店において店舗サーバと店舗内で顧客が利用する買物カートが無線通信手段によって接続される買物シェアシステムであって、
 前記店舗サーバは、
 前記買物カートに前記顧客の会員カードが装着された際に、当該買物カートを顧客毎の店舗内端末として検知する手段を有し、店舗内での前記買物カートの状態を管理する店舗内端末管理部と、
 前記店舗内の在庫商品データを格納した在庫商品DBから、ロット単位で販売される商品のうち小分販売可能な小分対象商品を選別し、前記買物カートへ前記小分対象商品の情報を送信する小分商品管理部と、
 前記買物カートから前記小分対象商品に対する小分購入予約を受け付け、前記小分購入予約された商品の数量の合計が前記ロット単位に達したとき前記小分購入予約が成立と判定する小分商品予約受付部と、
 前記小分購入予約が成立した際に、当該商品の購入者の買物カートに小分購入成立通知を送信し、前記購入者すべてから購入量に応じた商品代金を決済させる小分商品決済部と、
 を備えることを特徴とする買物シェアシステム。

今日のみどころ

 商品を安くまとめ買いできる店舗というのは、コストコみたいな感じの店舗を想像するとよいと思います。商品1個当たりの値段は安いけど一度にたくさん買わないといけないというタイプ。

 そこで他の購入者と共同購入して、一度にたくさん買わないといけないのを回避できるようになります。

 典型的なビジネスモデル特許だと思います。こういう感じで特許がとれるんだなっていう参考になりますね。